1月下旬と言えば、都立高校の推薦入試です!
僕は推薦試験で日比谷高校へ入学しました。だから、今回の記事は僕の体験談です。誰もが緊張するであろう推薦試験。少しでも手助けできればいいなと思います。僕自身、当日は緊張しすぎで腹痛かったし、前日はほぼ寝れませんでした(笑)。
今回の記事では、本番の形式と、聞かれた内容、事前の対策とかも全部書き尽くすつもりです。
(追記:僕たちの代は、コロナ禍の影響で集団討論がありませんでしたので、集団討論については記載していません。申し訳ないです。)
当日まで・自己PRカード
僕は、当日まで、ちょくちょく小論文の対策をしてました。塾の推薦対策パックみたいのを買って、月3くらいで書いてました。点数は少し低かったですね。40点/200点みたいなときもあって、小論文ばかりは不安でした。うまく書けたときももちろんありましたが、当日までは皆不安になるものです。特に、慣れない小論文という形式においては。「テーマによって、あるいは、」って感じだったので、若干の運ゲーではありました(そもそも推薦自体が運ではある。)
面接練習もあまりしておらず、学校で行われた校長面接と、推薦前日に塾の先生がやってくれた練習だけでした。これは、絶対におすすめしません。
対策、しましょう。僕が、前日の練習で、マナーが破滅的だったということだけは付言しておきます。
ただ僕は、自己P(自己PRカード)だけは、しっかり時間を書けて考えました。
将来の夢というものをまず考えて、そこから逆算して、将来のプランを考えました。学校が求めてる人材は、何らかの目標意識がある人です。
夢がない人は、誇張でも嘘でもいいので、とりあえず考えましょう。ただし一度決めたら、面接で深堀されることも考えて、そのジャンルの知識と、学校の志望理由をリンクさせて調べましょう。
僕の通ってた塾長が言ってたことですが、「自己PRカードで尖っところがないやつはだめだ。」と。若干誇張しましたが、要は、何か自分の「取柄」、つまり専門性を軸に据えて、自己PRカードを練ろうということです。なぜ、学校が自分を入学させなきゃいけないか、なぜ、私がそれをやらなきゃいけないのか。そうした情報があると、アピールとしては強いです。
くれぐれも「事故P」にならないように、頑張ってください!
当日の流れ
朝 8:00くらい(?)に男子は登校。
受験生のチェックとか全部済んで時間になったら、面接が始まる。
11:30くらい(?)に小論文試験。
時間はあんまり覚えてないので不正確です。ごめんなさい。
そしてもう一つ大事なこととして、男子と女子で、時間が異なります。男子は朝登校⇒面接⇒小論文ですが、女子は昼頃登校⇒小論文⇒面接です。
登校
登校は、学校まで迷うかもしれないので、少し早めに行くことをお勧めします。
また、我らが日比谷高校には通用門と正門という2つの入り口があるのですが、できれば通用門から入る方がよいです。通用門の方が、案内する人や受験生が多くて道を間違えにくく、不安になりにくいです。
僕の話。当日、正門から入ろうとして、正門が空いていなくて焦りました。正門横に小さな門があるので、そこから入れます。あと、他に受験生が見当たらなくてめちゃくちゃ不安になりました。やはり正門より、通用門の方が良き。結構時間ギリギリについてたんですが、追加で、教室がわからないという異常事態が発生!ほかの迷える受験生と「教室どこだろね~?」って話してました。
良い子の皆、真似しないで!
面接試験
いざ、待ち教室に入ったら、意外と待ち時間が長い。
1教室に40人ほど他の受験生がいると思いますが、そのなかから、番号順に4,5人ずつ呼ばれます。番号が遅いと、1時間30くらい待つかもしれないです。こころの準備をして、面接や小論文に備えましょう。退屈。
さて、自分の番になって教室で呼ばれたら、荷物を持って面接用の別の教室に移動します。先生が付き添ってくれます。着いたら、前の人の面接が終わるまで教室前で待ちましょう。ここらが緊張のピークになると思いますが、がんばれ。
前の人が出てきて、教室内の先生がなんか合図を送ったら、入室しましょう。このとき荷物は教室の外に置いていきます。
僕の友達は、教室内に荷物を持ち込んでしまい、入室をやり直させられました。(友達というあたり、お察しの通りですが、彼は推薦で合格しています。) 入室のときの作法など練習するとは思いますが、失礼にあたらなければ、間違えても大丈夫です。なんとかなります。実際、僕もミスったとこはありましたが、今こうして入学できてます。大事なのは礼儀正しさであって、個々の行動ではないです。
面接の教室に入ると、教室の奥に先生が2人座ってます。
先生方は座っており、受験生は教室の手前側にある椅子に座ります。そのときに受験番号とか確認されるはずです。
そして始まる面接試験。以下、覚えている範囲で僕が聞かれたことのリストです。
- 志望動機 ⇒英語をがんばりたい・幅広い教養を得るため。
- 本校のどのような理念に惹かれたか? ⇒生徒の自主自立を重んじる校風
- 中学校生活で得たこと ⇒集団に合わせることの難しさ・喜び
- 将来の夢・目標 ⇒プログラマー
- なぜ、その夢を果たしたいのか? ⇒孤独な人をネットを介してつなぎたい。人の居場所を作りたい。
- 目標のためにあなたが現在行っていることは何か? ⇒独学で勉強・プログラムを作る練
- (使っているプログラミング言語は何か)⇒C#
- (今までに作ったプログラム) ⇒まだ完成してないが、簡易的なゲームを作っている
- どのような大学を志望するか? ⇒理系大学で情報系技術を高めたい
- 本校の英語教育に興味があるのはなぜか? ⇒グローバル化により、世界に通じるコミュニケーションスキルが必要だから
- 本校のどのような取り組みを知っているか? ⇒G-NET20、交換留学的何か
- 将来は海外へ行きたいか? ⇒YES、海外で技術を高めたい
- グローバルリーダーには何の資質が必要だと思うか? ⇒コミュニケーションスキル
- (なぜコミュニケーションスキルが必要だと思うか?) ⇒意思疎通はアイデアの共有やチームをまとめ上げてよいパフォーマンスをするためには必要不可欠だから
- (なぜ日本人はコミュニケーションが苦手だと思うか?)⇒日本は島国のため、ムラ意識が強く周りをうかがってしまう+朱子学等鎖国下においてトップダウン形式の大勢だったため、他が意見を出しにくい体質が受け継がれたから。
- 高校で何をしたいか? ⇒部活・行事
- なぜ高校でそれをしたいのか? ⇒そうしたイベントを経て、協調性と自主性を磨きたい。
だいたいこんな感じのことを10分~20分話します。先生方が超優しかったです。おかげでリラックスして話せました。
次に質問の形式について。片方の先生が7個程連続で質問をする&その間にもう片方の先生が記録する⇒途中で先生が役割を交代する、って感じです。
「グローバルリーダーに必要な資質」の質問のとこでは、「短い時間でよく考えましたね」って言われて、ちょっと不安が薄れました。まじであのときの先生には感謝しかない。
大事なのは、落ち着いて話すこと。
面接官の先生方も答えを待っててくれるので、考える時間が必要だと思ったら、少し待ってもらいましょう。実際、僕も、質問に考える時間をもらいました。質問は基本的に深堀りされると思ってた方がいいです。
僕が事前に準備した内容としては
①自己PRカードの内容から想定される質問とアンサーを用意しておく
②学校パンフレットから、学校の理念とか取り組み等、必要そうなのを覚える
③面接の作法の練習、の3つです。
特に①が大事。自分のPRする分野なら、当然深くまで知っておかなければならない。また、何かをしたいなら、その理由・目的・背景知識くらいはもっておく必要があります。かなり深いところまで聞かれるので準備はぬかりなく行いましょう。
小論文
去年の小論文は、ネットで調べたら出てくると思います。
そのため、問題それ自体については話しません。僕がここで伝えたいのは、小論文で最重要となる2つの要素についてです。1つ目が主張の一貫性で、2つ目が時間管理です。
主張の一貫性というのは、そのまんまです。自分の書いていることが途中で食い違わないようにする必要があるという、ただそれだけの話です。だから、小論文はいきなり書き始めるんじゃなくて、余白にメモを取りましょう。そしてどのような順序で意見と根拠を書くかを決めましょう。全体の構成を練れれば、それでよろしいです。
次に時間管理について。小論文はとにかく時間との勝負です!
だから試験が始まったら、おおよその時間を考えて書きましょう。僕は完璧主義のため、「完全な」文章を書こうとして、書き終わらないことが多々ありました。もちろん、当日の限られた時間で、最高の文章なんて書けるわけありません。
一旦、その余計な矜持を捨てましょう。書き終わることが、先決です。
小論文の対策は、全て時間管理のためと言っても過言ではありません。
あと、時計は教室前に設置されてるとは思います。しかし針の指す先が曖昧だったりするので、腕時計をお忘れなく。
ラスト・心構え!
最後に、推薦を受ける際の心構えについてです。
僕が、塾の先生から言われたことは、「推薦は宝くじ」、ということです。何度も言われました。
宝くじって、そもそも当たらないのが前提なんです。そして運ゲー。だから、もし推薦で落ちたからと言って、気落ちをするな、と。推薦試験で落ちてそれを引きずるようならば、そもそも推薦を受けるべきじゃないと。
だから、大事なのは、「推薦は捨て」と思える意気です。だって、本命は一般試験でしょう?
推薦でベストを尽くすべきではあるが、推薦にすべてを賭けるのは間違ってます。
とはいえ、希望を捨てろというわけじゃありません。ここら辺の塩梅は難しいですが、要は「希望を持つべきだけど、持ちすぎちゃいけない」ということです。これが試験の日までの心持ち。
ただし当日は少し違います。
当日に「どうせ落ちるんだ」なんて考えてちゃ、ベストはつくせませんからね。本番は誰しもが緊張すると思いますし、それは仕方のないことです。でも、だからこそ、試験本番は「心を落ち着かせて、自分を最大限表現すること」に重きを置きましょう。
本番はどう転ぶかわからないですが、何にせよ、その試験で持てる力を最大限発揮してきましょう。結果は、知ったこっちゃない。なるようにしかなりませんから。受験生よ、頑張れ!
……と、まあこんな感じで偉そうなことを書いてきたわけですが、謙遜でもなんでもなく、僕は大したことのない人間です。
推薦で受かりやすいのは「何か一癖ある人」です。
それは特技かもしれないし、その人の考え方や精神面かもしれない。
僕の場合は、それが「ひねくれた考え」だったわけです(笑)。
だから、僕の言うことは、一握の権威も正当性もなく、偶然受かった人の戯言です。だから、過信しないでください。
最後にうまく言い訳できたので、今回はこれで以上です。
ほかにもいろいろと投稿してるので、受験後、時間があれば、ぜひ見てってください!
じゃあ、また次の記事でお会いしましょう!
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